安室奈美恵のカリスマ性
「この人を嫌う人なんていないはず」
初めてその存在を知ったときから、
ずっとそう思っていた。
安室奈美恵。大きくて丸い目をした顔。
シャギーが入った茶色い髪が、ただでさえ小さな顔をさらに小顔に見せた。
激しいダンス、なめらかな歌声、そしていくつもの流行を生み出したファッション。
当時の私にとってはどれをとっても完璧で、憧れの存在だった。
ステージの上では格好良く決めるのに、話し出せば笑いを誘い、茶目っ気たっぷり。
次々とヒット曲を飛ばしてもお高く留まらず、偉そうにふんぞり返ることなどしない。
年頃のアイドルではありがちな、「ぶりっ子」になることもなかった。
決して手は届かない。
それなのに、不思議と親近感が沸くのは、彼女の飾らないスタイルのせいだろうか。
-カリスマ-
この言葉がこんなにしっくりくるのは、安室奈美恵くらいじゃないかと思うほど。
街には彼女の歌声が聴こえ、映像が流れ、ポスターが貼られている。
どこもかしこも、安室奈美恵。
彼女の歌を聴かない日はなかったんじゃないだろうか。
彼女の姿を目にしない日はなかったんじゃないだろうか。
男性からの人気を集めながらも、多くの女性からの支持も得ていた。
男性に人気があると、同性からは嫌われる。
そんな方程式を覆した。
歌声はもちろんのこと、彼女のスタイルも常に注目を浴びていた。
その注目度の高さは、「アムラー」という言葉が生まれたことからもわかる。
安室奈美恵の髪型やメイク、服装を真似た女の子が、町中に溢れていた。
それでも違和感がなかったのだから、
やはり安室奈美恵はカリスマそのものだったのだと思う。
